2008年05月30日

「伝統左官講習会in淡路島」レポートbT

平成20年5月18日(日)次回講習予定の竈伊勢磨き実演の模様をご紹介します。

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竈の伊勢磨きを実演指導するのは、赤福の赤い竈を施工された伊勢市の工房カズ:西川和也講師。これから鏝とスポンジで磨きをかけていきます。


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磨き終え、しっとりと見事に輝いた赤磨き。


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みんなでせっせと磨きます。
磨きが始まると観衆の的となり、漆喰仕事の華「磨き」がいかに受講者に関心があるかが伺えます。


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こちらも講師と受講者によってピカピカに磨き上げられた黒磨き。
次回講習ではこの伊勢磨きのポイントをわかりやすく教授していただけます。磨きに興味のある方、仕事の依頼はあっても断ってきた方、失敗ばかりで自信をなくしている方、次回講習で西川講師の技をしっかり身につけ、頭に叩き込み、是非自分のものとしてください。


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手入れの行き届いたきれいな道具箱です。
ふたを開けてはいませんが、中身もきっちり整理整頓されきれいに手入れされた左官道具が並んでいることでしょう。
今回全国から職人さんが集まり肩を並べて実際に壁塗りをしていただきましたが、自分のスペースを材料で汚していない人は、道具をきれいに並べていて、しまい方も丁寧だったように思います。
壁っ子が仕事を頼むなら、ぜひそんな職人さんにお願いしたいです。


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京都山本工業所の山本講師が使用していた鏝板です。
まるで羽子板のようですね。
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2008年05月29日

「伝統左官講習会in淡路島」レポートbS

平成20年5月18日(日)午後からの講習の模様をご紹介します。

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京都山本講師による土の蛇腹に添って型を滑らし、体験してみる受講者。山本講師の型は幅が厚めです。山本講師が蛇腹を引いていると簡単そうにみえますが、初めての人は首をひねりながらの体験で、少しずつしか進みません。定木は頻繁に汚れをとり、蛇腹にがたつきがないよう注意が必要です。
この土での蛇腹引きができないと、次に紹介する植田講師の漆喰蛇腹は上手くできないそうです。

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今回の講習会の発起人「左官を考える会」代表の淡路:総合建築植田の植田俊彦講師による、漆喰蛇腹引き。
年間5000u以上の漆喰仕事をこなし、100以上のパターン模様を使い分け、漆喰蛇腹もすいすいとやってのける親方です。


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漆喰蛇腹の出隅の処理。出隅・入隅がいかに丁寧にきっちりとできているかで蛇腹を引いた部屋の雰囲気が左右されます。
良い職人の仕事は全て、手早くきっちり丁寧で動きに無駄がないように思います。

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植田講師の数あるパターンの中から、比較的簡単なパターンを紹介。
鏝を使わず、施主の方にも参加していただけるので、仕事がとりにくいと思われている内装の漆喰仕事も提案次第では難しくないと思います。


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2日間の講習中、よく見かけたのが職人同士の鏝談義!
今回は鏝鍛冶屋さんも何社かみえていたので、鏝に関する知識が更に高まったようです。左官職人は壁は塗れても鏝は打てません。職人としての要望をしっかりと伝え、自分の手となる鏝を作り続ける事のできる鏝屋を大切に、互いに向上していけるような関係であって欲しいと思います。
posted by かべっ子 at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 実技講習会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月28日

「伝統左官講習会in淡路島」レポートbR

平成20年5月18日(日)講習の模様をご紹介します。

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今回開催の講習会の様子を地元新聞に掲載されました。


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中塗土の上に塗る「切り返し」に使うひだしすさを篩っているところです。指導は伊勢の西川講師。


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四日市の松木講師による「切り返し仕上げ」実演。



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京都:山本忠和講師(京都山本工業所)がつくる糊土。
みじんすさ、砂、色土に黒葉銀杏草を炊いた炊き糊を加え、バランスをみながら糊土を作ります。


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講師が鏝を持ち始めると見る間に、人だかりができてしまいます。
講師の動き、発する言葉ひとつひとつを聞き逃すまいとメモやカメラ、ビデオに取っては記録する受講者が多く、熱心さが伺えます。


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京都の山本講師と蒼築舎の若手職人藤本さんによる糊土実演。
蒼築舎の藤本さんは松木さんに入門して、約1年半で現場で糊土も施工されるほどの活躍ぶりです。
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2008年05月27日

「伝統左官講習会in淡路島」レポートbQ

平成20年5月17日(土)午後からの講習会の模様をご紹介します。

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伊勢の左官職人:西川和也講師(工房カズ)による伊勢流木舞掻き実演。


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伊勢流木舞掻き下地に荒壁土を塗りつけます。
伊勢では木舞竹の縦に編んだ面から土を付けていきます。
木舞下地の裏側まで土を食い込ませるように強く押しつけるように塗ります。

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愛知県の(有)勇建工業:加村義信講師による愛知流木舞下地。こちらでは木舞竹を横に編んだ面から荒壁土を付けていきます。裏側にはみ出た土を鏝でなで、平らにしておきます。この状態で完全乾燥させ、裏なでした面から荒壁土を塗ります。
木舞を編む縄について、ビニール製だと編んだ後縄が平らになり土の食いつきが悪く、ワラ縄だとしっかり編んでも厚みがあるのでなじみが良いとのことでした。しかもワラ縄では土と一体化し呼吸するのに加え、再生可能なので、今この時期に木舞土壁自体が見直されてきたのは自然な流れなのではないでしょうか。


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午後6時30分からの夜間勉強会では、ほとんどの方が参加され、日中の疲れも感じさせず、熱心に講師の方の話に耳を傾けていました。
午後9時過ぎに勉強会が終了してからも、宿泊施設のロビー等で左官談義に花が咲き、夜中の1時2時まで職人同士の交流が繰り広げられました。



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2008年05月26日

「伝統左官講習会in淡路島」レポートbP

平成20年5月17日から18日の2日間、左官を考える会主催で「伝統左官講習会in淡路島」が弊社構内にて開催されました。両日晴天に恵まれ、平均年齢36歳の若い左官職人たちが、北は秋田県、南は宮崎県と全国から170名を超える人数となりました。
ハードスケジュールにもかかわらず、参加者達の熱心な受講ぶりには講師陣はじめスタッフ一同、とても感心させられました。
今回の講習は各地で行われている黒磨きや大津磨き講習の基本となる、中塗りをマスターしてもらうのが目的で実現しました。
今後は左官業の社会的地位向上と若手の育成を目標に、各地で講習会や勉強会を開催してゆく予定です。

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壁の塗厚を決める墨打ちを行った後、柱と壁の間に隙間ができないよう、「のれん」を打ちます。


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丸柱などへは「のれん」よりも「とんぼ」の方が適しています。


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「とんぼ」を打った後、麻ひも部分を二股に分け、ちりまわりの伏せ込みを行います。


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初めて行う作業でも一度実践してみると、使用する材料の意味、作業のポイントを把握でき、次への自信に繋がります。


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淡路中塗土、砂、あく抜きわらすさを配合した「中塗土」を塗り付けます。産地によって土の性質が異なるので、土によって配合は異なります。この作業の良し悪しが次の工程のできばえに影響します。


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四日市:松木憲司講師(蒼築舎梶jから中塗りについて説明を受ける受講者。


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平らに塗れているか、定木を使って確かめます。真剣なまなざし!















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2008年05月01日

城かべ撥水材「プロテクターG」撥水効果検証!

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城かべ撥水材「プロテクターG]の効果を試してみました。
排ガスなどの大気汚染や、酸性雨が原因の表面劣化から漆喰を守る撥水剤は、
今や漆喰仕上げの新常識!
表面造膜型の防水ではなく、浸透して漆喰のアルカリと反応します。
水分の進入は防ぐが、湿気は通すので、漆喰の呼吸性能は損なわれません。

プロテクターGを無塗布、1回塗布、3回塗布の3パターン(滴下後120分)で記録してみました。
1.城かべ(無油)------------無塗布:全て浸透
            1回塗:ほぼ浸透
            3回塗:撥水効果あり

2.古代漆喰外装用(油入)----無塗布:ほぼ浸透
               1回塗:撥水効果あり
               3回塗:撥水効果大

3.土漆喰淡路なんば(無油)--無塗布:全て浸透
               1回塗:撥水効果あり
               3回塗:撥水効果大

4.本土壁やすらぎ(無油)----無塗布:すぐに浸透
               1回塗:撥水効果あり
               3回塗:撥水効果大


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古代漆喰外装用は油入りですが、より効果を求めるならプロテクターGを塗布しておくと安心です。
1回塗りで効果はありますが、回数を重ねるほど撥水効果は高くなります。
城かべは無油ですが、3回塗布しておけば十分効果は見られます。


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予想外のうれしい誤算?プロテクターGは漆喰用の撥水剤ですが、土ものの壁に特に大きな効果をもたらしてくれることを発見!
淡路なんばは漆喰に土を混ぜた土漆喰ですが、撥水剤1回塗で思った以上に効果がありました。
本土壁やすらぎは1回塗りでかなり効果があり、3回塗では抜群の撥水効果がみられました。

【総評】漆喰は鏝圧をかけてしっかり押さる程、表面強度が増し、ある程度の撥水は期待できる。
更にそれ以上の撥水効果を求める際には、城かべ撥水剤「プロテクターG」を十分塗布すること。
土ものは基本的に壁面の撥水効果はないので、水かかりのある場所などには「プロテクターG]を塗布することで、撥水効果は期待できます。
土ものには撥水剤が浸透しやすいため、漆喰以上の高い撥水効果がみられたものと思います。

【使用実績】津和野:安野光雅美術館(土漆喰:淡路なんば)
      淡路市:生福寺庫裏外装(土漆喰:淡路なんば)
      山形県:浜田広介生家外装(本土壁:やすらぎ)
      その他複数











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2008年04月05日

元気をくれる薬局!

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島根県安来市広瀬にある薬局「なべや本店薬局」。
迫力ある漆喰仕上げとなまこ壁は素晴らしく、かなり目を引きますが、
それにもまして気なるのが「元気が出る店」「元気さしあげます」と
掲げられたこの看板。
元気がない時このお店を見つけたら、たまらず立ち寄ってみたくなりますね。
近くでみると更に迫力!職人技が光ります。
使用したのは「城かべ漆喰」。
地元ではかなり実績のある「柴田左官さん」の仕事です。

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2008年03月31日

漆喰土押さえ

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車での移動中って、ラジオを聴いたり、移り行く季節を感じたり、様々な楽しみがありますよね。
昨年末頃から、県道添いのある建物が気になっていました。
「在来工法で、木舞かきしてる」 「あ、荒壁つけた」 「あ、中塗つけた」
最近ありがちなのは土壁つけたと思っても、その上から新建材をはってしまうことが多く、
残念に思っていましたが、この物件は腰板はって、その上は漆喰で仕上げていきます。
漆喰で土押さえをした後、更に砂漆喰、上塗りへと進みます。
(一番上の写真は漆喰の土押さえ。次に塗る砂漆喰の食いつきがよい様に櫛目をいれています)
職人さんが蛇腹をひいていたので、現場にお邪魔させていただきました。
現場にドドーンと置かれた漆喰「城かべ」。
近くを通る度どこまで進んだかな?と益々楽しみになりました。
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2008年03月19日

伝統左官技術講習会 in 淡路島

伝統的左官仕事が見直されているため、各地で「黒しっくい磨き」や「水捏ね」「大津磨き」などの技術習得を目的とした講習会が行われています。
それら仕上げの出来ばえを左右するのが、下塗りや中塗りです。
そこで、現役の左官職人が中心となって進めている「左官を考える会」が、今回若手職人を対象とした土中塗りなどをはじめとする基本講習を行うこととなりました。
ご興味のある方は是非ご参加ください!!

※詳細は、下記PDFファイルをご覧ください。
※申込み希望の方は、添付の申込み用紙をご利用ください。

お問い合わせ
左官を考える会 植田俊彦左官
TEL0799-62-3148
お申し込み FAX 0799-62-7184
左官講習会詳細、お申し込み書はこちら
↓↓
講習会詳細.pdf
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2008年03月15日

鏝絵の作品展

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3月初旬、鳥取市内の中国電力ふれあいホールにおいて、鳥取県左官組合の熟練した左官職人による「鏝絵の漆喰彫刻」の作品展が開催されました。
本来なら屋根に程近い壁面に存在する「家紋」。戸袋を飾る「漆喰彫刻」。絵画としての「漆喰彫刻」。職人の持てる技術を全て表現されたこれらの作品をまじまじと眺める機会は滅多にないことです。
漆喰と顔料、工夫を凝らした鏝でこつこつと作られた漆喰彫刻には、職人と家人の思いが凝縮されているように思えます。
posted by かべっ子 at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 現場写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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