ハードスケジュールにもかかわらず、参加者達の熱心な受講ぶりには講師陣はじめスタッフ一同、とても感心させられました。
今回の講習は各地で行われている黒磨きや大津磨き講習の基本となる、中塗りをマスターしてもらうのが目的で実現しました。
今後は左官業の社会的地位向上と若手の育成を目標に、各地で講習会や勉強会を開催してゆく予定です。
壁の塗厚を決める墨打ちを行った後、柱と壁の間に隙間ができないよう、「のれん」を打ちます。
丸柱などへは「のれん」よりも「とんぼ」の方が適しています。
「とんぼ」を打った後、麻ひも部分を二股に分け、ちりまわりの伏せ込みを行います。
初めて行う作業でも一度実践してみると、使用する材料の意味、作業のポイントを把握でき、次への自信に繋がります。
淡路中塗土、砂、あく抜きわらすさを配合した「中塗土」を塗り付けます。産地によって土の性質が異なるので、土によって配合は異なります。この作業の良し悪しが次の工程のできばえに影響します。
四日市:松木憲司講師(蒼築舎梶jから中塗りについて説明を受ける受講者。
平らに塗れているか、定木を使って確かめます。真剣なまなざし!